ルビーフラクショナルレーザーとは
メラニンに選択的に吸収されやすい波長のレーザーを用いて行うシミ治療です。波長694nmのQスイッチルビーレーザーは他の波長のレーザーに比べて切れ良くシミの治療が可能です。他の美肌治療である光治療とくらべて炎症後色素沈着のリスクが高いですが、少ない回数で治療が可能であり、更に光治療では取りきれない太田母斑やADMなどの真皮のメラニン病変の治療が可能です。シミ取りに用いるWスイッチルビーレーザーを点状に照射することで、従来のQスイッチルビーレーザーと同様に真皮の病変を治療可能でありながら、ダウンタイムを短くすることが可能となりました。
従来のQスイッチルビーレーザーは面で照射をすることで、面でかさぶたが形成されましたが、フラクショナル照射を行うことで、かさぶたも細かいドット状に形成されます。
ルビーフラクショナルレーザーは1ショットが6ミリ×6ミリの正方形で、その中に81個の点で照射されます。実際に照射される面積は単純計算だと、通常のQスイッチルビーレーザーの37.51%となるため、従来のQスイッチルビーレーザーと同様の効果を得るためにはルビーフラクショナルレーザー3回の治療が必要となります。
当院で使用する機器について
Qスイッチルビーレーザーは韓国BISON社のルビースターを用います。 BISON Ruby Star
施術の流れ
① 問診票を記入していただきます
② 化粧ふき取り
③ 医師によるカウンセリング(既往や内服中の薬、肌の状態、施術可能かどうか等のチェック)
④ 写真撮影(施術前の状態の記録)
⑤ 希望に応じて表面麻酔
⑥ 施術準備(施術部位の剃毛・ゴーグル装着、髪をまとめる、ベッドであおむけ)
⑦ 照射
⑧ 照射部位の確認、必要に応じてクーリング・軟膏塗布 10分程度
施術を受けることができない人
遮光が十分にできない人、光線過敏症の方、レチノイドなどの光線過敏を引き起こす薬剤を内服している方、日焼けしている方、ケロイド体質の人、施行部位にウィルスや細菌・真菌感染が見られる人
リスク
施術後の刺激感・浮腫・薄い痂疲形成、色素異常(色素沈着、施術部位と周囲の境界の明瞭化、既存黒子の顕在化)、持続する紅斑や掻痒、肝斑の悪化
費用
治療名:ルビーフラクショナルレーザー治療
内容:694nmQスイッチルビーレーザーを用いたシミ治療
リスク:やけど、水ぶくれ、色素沈着、
治療費:1ショット2200円 1㎝11000円
しみとりルビー治療は、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。