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トレチノイン

トレチノインとは

トレチノインとはレチノイド外用剤の一種で、レチノイドはレチノールすなわちビタミンAの類縁化合物と言われています。日本では認可されていないのですが、欧米ではニキビ治療薬として一般的に使われていて、生体内では細胞の分化増殖抑制作用など重要な働きをすることが知られています。

トレチノインは表皮のターンオーバーを促進し、角化細胞増殖促進などによりメラニンの排出を促進します。また真皮においては繊維芽細胞のコラーゲン産生促進、皮脂分泌の抑制、真皮乳頭層における血管新生誘導などがみられます。ほかにも表皮細胞のTGF-βの発現を誘導し、コラーゲンtype IやIIIの発現を誘導、UVBにより誘導されるMMP遺伝子の転写を抑制、表皮細胞でのヒアルロン酸の産生亢進によるコラーゲン量の増加を導き、角層直下の皮膚水分量を改善し、光老化を抑制することも知られている。

このように、真皮・表皮共に働きかけて光老化を抑制するため、シミやシワ、ニキビなどの治療に用いられています。万能の薬の様に見えるトレチノインですが、一方で赤みや皮剥けなどの皮膚炎症状が治療過程で必発であり、現在のところ効果を保ちつつ、副作用を減らす方法はないため、使い方の難しい薬剤とされています。

治療効果

シミ

トレチノイン製剤単体ではメラニン産生を抑制するような効果はないため、ハイドロキノンなどの美白剤と併用して治療を行います。シミの中でも主に、表皮内の色素疾患が良い適応となります。レーザーなどで悪化する可能性の高い肝斑や炎症後色素沈着などの治療にも適しています。気になるシミの部分にトレチノインと美白剤を、反応を見ながら数日おきに塗る治療を4週間程度続けます。反応を見ながら随時塗る頻度や薬剤の濃度を上げていきます。トレチノインと美白剤を4週間程度続けたあとはいったんトレチノインを中止し、美白剤のみ再度4週間程度続けます。シミの改善程度を見ながらこの治療を数回繰り返していきます。

小じわ・はり

薄い濃度のトレチノイン製剤を数日おきに顔全体に塗ります。反応を見ながら塗る頻度や製剤の濃度を増やしていきます。短期的には肌のくすみの改善が見られ、長期的には真皮や表皮の肥厚による肌のハリの改善が見られます。三か月程度を目安に治療を行っていきます。トレチノインの反応があまり見られなくなってきたら、いったんトレチノインを中止します。一か月程度の休薬期間の後、また同様の治療を再開します。

ニキビの改善

欧米ではニキビ治療に対する薬剤として認可され長く使われている実績のある薬剤です。肌のターンオーバーを亢進させ、毛穴のつまりを改善し、さらに皮脂分泌を抑制することにより、ニキビをできにくくする効果があります。人によっては使用初期において一過性にニキビが悪化することがあります。ニキビのできやすい時期に長期的に使うことにより、ニキビができにくくなり、micro scarとよばれるような小さなニキビ跡が作られるのを予防するといった使い方もできます。
ほかにもレーザーなどの前処置として使用することにより、そのほかの施術の効果を高める働きがあります。

使用方法

ホームケアの薬剤となります。初診時は外来にて肌の状態を確認し、その方のライフスタイルや希望にそって治療計画を立てます。定期的に診察させていただき、肌状態を見ながら薬剤を塗る頻度や濃度を調整していきます。
洗顔後の清潔な肌に塗布します。細かい場所に塗る場合は綿棒などを用いて塗ることをお勧めします。初回の塗布後3日程度で反応が現れます。皮膚がぽろぽろと向け、赤みがでますが、これは正常な反応です。刺激感が強すぎる場合や反応があまり見られない場合などには適宜濃度や頻度を調整し、適切な反応がでるように調整していきます。

皮剥けがありますが、化粧は可能です。ですが、洗顔の際などに強くこすったり、無理に皮をはがしたりすると色素沈着がおこりますので、できる限りこすらないようにしてください。薬剤を中止後、3~4日で皮剥けは収まります。

リスク

紅斑、皮剥け、接触性皮膚炎、刺激感、掻痒感、炎症後色素沈着、催奇形性など
使用できない方、妊娠を希望される方、妊娠中の方、授乳中の方、遮光ができない方

診療内容

- 自費診療 -

非侵襲的処置

  • フェイスリフト

美容手術

  • 刺青除去
  • 上下眼瞼形成

その他

ホームケア