こんばんは。仕事を一個こなすと2個増える謎なシステムに沼ってます。
院長の原です。
今日はASLSでラビアン(1927nmフラクショナルツリウムレーザー)について話してきました。2018年から当院で使っているこのラビアン、とても良いんです。何度も学会で発表させていただいています。で、また発表してきました。お疲れ私。
従来のシミ取りレーザーとの違い
しみ、くすみ、色むら、毛穴、肌のざらつき。
これらは美容皮膚科でとても多いご相談です。
しみ・くすみ治療というと、
「レーザーでメラニンを壊す」
というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
たしかに、シミに使うレーザーは主にメラニンに光が吸収され、メラニンを含む構造を破砕する治療です。(Qスイッチルビーレーザーなど)
シミ(日光性色素斑)、ADM、刺青など、メラニンをしっかり標的にするべき病変では、とても重要な治療です。
一方で、肌全体のくすみ、薄い色むら、毛穴、テクスチャ、肝斑傾向のある肌では、単にメラニンを強く破壊すればよいというわけではありません。
そこで注目される考え方のひとつが、
メラニンシャトリング
です。
メラニンシャトリングとは
メラニンシャトリングとは、メラニンを単に破壊するのではなく、メラニンを含む組織を皮膚のターンオーバーに乗せて外へ運び出すという考え方です。
当院で使用している1927nmフラクショナルツリウムレーザー Lavieenは、メラニンそのものではなく、主に皮膚の中の水分をターゲットにします。
水に反応して、表皮基底層から真皮浅層にかけて微細な熱作用を加えます。その後、メラニンを含む組織が皮膚表面へと排出されていくのです。
この流れが、くすみ、色むら、毛穴、肌の質感改善につながると考えられています。
今回は、1927nmフラクショナルツリウムレーザーによるスキンリジュビネーションについて、特に
MTZ
MENDs
メラニンシャトリング
という3つのキーワードを中心に解説します。
1927nmツリウムレーザーとは
1927nmツリウムレーザーは、波長1927nmのレーザー光を用いるフラクショナルレーザーです。
当院で使用しているLavieenは、韓国WONTECH社の1927nmフラクショナルツリウムレーザーです。
日本では「ラビアン」あるいは「BBレーザー」と呼ばれることもあります。
1927nmの主なターゲット、つまりクロモフォアは水です。
ここが、シミ取りで使うQスイッチルビーレーザーなどのレーザーとの大きな違いです。
Qスイッチルビーなどは、主にメラニンに光が吸収され、メラニンを含む構造を破砕します。
一方、1927nmツリウムレーザーは、皮膚内の水分に吸収されることで、表皮から真皮浅層に微細な熱作用を生じさせます。
つまり1927nmツリウムレーザーは、
メラニンを直接爆破するレーザーではないのです。
「水をターゲットにして、皮膚の浅い層に小さな熱作用を加えるレーザー」
と考えると理解しやすいと思います。
1927nmツリウムレーザーの作用部位
1927nmツリウムレーザーは、皮膚内の水分に吸収され、表皮基底層から真皮浅層にかけて微細な熱作用を加えます。
表皮基底層は、メラニン産生に関わるメラノサイトが存在する領域でもあります。
そのため、1927nmツリウムレーザーは、メラニンそのものをクロモフォア(標的)として直接破壊するのではなく、メラニン産生に関わる基底層周辺を含む表層に、微細な熱作用を加える治療と考えることができます。
また、真皮は表皮よりも水分を多く含みます。
そのため、1927nmの熱作用は、表皮だけでなく真皮浅層にも及びます。
この真皮浅層への熱作用は、コラーゲンの熱変性やリモデリングを介して、毛穴、テクスチャ、肌のなめらかさの改善にも関与すると考えられます。
つまりLavieenは、
表皮基底層付近への作用による色調改善
と、
真皮浅層への作用による肌質改善
両方を狙えるレーザーです。
フラクショナルレーザーとMTZ
フラクショナルレーザーとは、皮膚全体を面で傷つけるのではなく、点状に微細な熱作用を加える治療です。
皮膚に無数の小さな治療点を作り、その周囲には正常な皮膚を残します。
正常皮膚が残ることで、創傷治癒が早く、ダウンタイムを抑えながら肌の入れ替わりやリモデリングを促すことができます。
この微細な治療領域を、
MTZ: Microscopic Treatment Zone
と呼びます。
日本語では、
微細な柱状の熱損傷領域
あるいは
小さな熱の柱
と表現するとわかりやすいと思います。
1927nmツリウムレーザーでは、水に反応して、表皮基底層から真皮浅層にかけてMTZが形成されます。
このMTZが、1927nmツリウムレーザーによるくすみ改善、毛穴改善、テクスチャ改善の出発点になります。
MTZは「熱凝固柱」なのか
MTZは、一般的には微細な熱損傷領域です。
1927nmツリウムレーザーの場合、設定によって、表皮から真皮浅層に柱状の熱作用が加わります。
低出力では、表皮を大きく蒸散させず(削らず)に、内部に微細な熱凝固を起こすような反応になります。
一方で、高出力、長いパルス幅、重ね打ちを行うと、より強い熱変性や蒸散に近い反応を伴うことがあります。
そのため、すべてのMTZを単純に「熱凝固柱」と言い切るよりも、
微細な柱状の熱損傷領域
と表現する方が正確です。
もうちょっとわかりやすい表現にすると
「皮膚の中に小さな熱の柱を作る治療」
と説明すると理解しやすいと思います。
この小さな熱の柱が、周囲の正常皮膚の治癒力を利用しながら、皮膚の入れ替わりやコラーゲンリモデリングを促します。
MTZからMENDsへ
1927nmフラクショナルツリウムレーザーによって形成されたMTZは、その後、皮膚の中で変化していきます。
MTZとして生じた微細な熱損傷領域は、時間の経過とともに、
MENDs: Microscopic Epidermal Necrotic Debris
と呼ばれる微細な組織片になります。
MENDsは、直訳すると「微細な表皮壊死組織片」です。
少し難しい言葉ですが、
「メラニンを含む組織を抱え込んだ、小さな運び屋」
と考えるとわかりやすいと思います。
ここで大切なのは、MENDsに取り込まれていくのは、主にメラニンを含む組織成分だということです。
つまり、メラニンだけが単独で動いているというより、メラニンを含んだ表皮成分が、MENDsとしてターンオーバーに乗って上方へ移動していきます。
メラニンシャトリングとは
メラニンシャトリングとは、MENDsに取り込まれたメラニンを含む組織が、皮膚のターンオーバーに乗って上方へ移動し、最終的に皮膚表面から排出される流れを指します。
“Shuttling”とは、シャトルのように運ぶという意味です。
つまりメラニンシャトリングとは、
メラニンを単に壊すのではなく、メラニンを含む組織を外へ運び出す
という考え方です。
照射後、数日すると細かいざらつきや薄いかさぶたのようなものができます。これは、MENDsが皮膚表面へ上がってきている過程と考えられます。
その後、自然に脱落していくと、
「肌が明るくなった」
「つるっとした」
「毛穴が目立ちにくくなった」
と感じる方が多くなります。
照射直後ではなく、数日から2週間ほど経ってから効果を感じることがあるのは、このような皮膚の入れ替わりの時間があるためです。
当院では、この痂皮脱落後に肌の調子がよく見える時期を、患者さんにわかりやすく
シンデレラタイム
と説明することがあります。
シミ取りレーザーとの違い
しみ治療でよく使われるQスイッチルビー、QスイッチYAGなどは、主にメラニン色素を標的にします。
たとえばQスイッチルビーの主なクロモフォア(標的)はメラニンです。
メラニンを含むメラノソームにレーザー光が吸収され、光音響作用や光機械的作用によって破砕されます。
つまり、Qスイッチレーザーなどは
メラニンを含む構造を破砕する治療
です。
一方、1927nmツリウムレーザーは、水をターゲットにします。
メラニンそのものを強く爆破するというより、MTZを形成し、MENDsを介してメラニンを含む組織を運び出すという流れです。
わかりやすく言うと、
Qスイッチルビーレーザーなどのシミ取りレーザー
→ メラニンを含む構造を「破砕する」治療
1927nmフラクショナルツリウムレーザー
→ 水をターゲットにMTZを作り、メラニンを含む組織を「運び出す」治療
という違いがあります。
どちらが優れているという話ではありません。
病変の種類、深さ、肌質、肝斑の有無、ダウンタイムの許容度によって、適した治療は異なります。
濃い日光性色素斑やADMなど、メラニンをしっかり標的にするべき病変には、従来通りのQスイッチルビーレーザーなどが適しています。
一方、くすみ、毛穴、テクスチャ、薄い色むら、肝斑傾向のある肌では、1927nmツリウムレーザーのように、面で肌全体を整える治療が有用なことがあります。
なぜ一時的に色が濃く見えることがあるのか
ここは、1927nmツリウムレーザーを理解するうえで非常に大切なポイントです。
メラニンシャトリングによって、既存のメラニンを含む組織はMENDsとして排出されます。
それなら、照射後は必ず白くなるはずでは?と思うかもしれません。
しかし、実際の臨床では、照射後に一時的に色が濃く見えることがあります。
その理由は、
既存メラニンの排出
と
新たなメラニン産生の一時的な増加
が、同時に起こり得るからです。
1927nmレーザーの作用部位は、表皮基底層から真皮浅層です。
表皮基底層には、メラニン産生に関わるメラノサイトが存在します。
そのため、表皮基底層から真皮表皮接合部付近への熱刺激により、皮膚が防御反応として一時的にメラニン産生を高めることがあります。
つまり照射後の皮膚では、
既存のメラニンを含む組織がMENDsとして排出されていく一方で、
熱刺激に反応して、一時的にメラニン産生が増えることがあります。
この2つのプロセスが並行して起こるため、肉眼的には肌がなめらかになり明るく見えても、Antera 3Dなどで測定すると、一部のメラニン値が一時的に上がっていることがあります。
特にアジア人の肌、肝斑傾向のある肌、摩擦や炎症がある肌では、この一過性メラニン増強に注意が必要です。
多くは時間の経過とともに落ち着きますが、東洋人の宿命としてご理解いただけると幸いです。(この期間をみじかくするためにいくつか組み合わせを推奨している治療がございますのでぜひ一緒に受けてくださいね)
1927nmツリウムレーザーと肝斑
1927nmツリウムレーザーは、肝斑傾向のある肌にも使用されることがあります。肝斑に効くレーザーと言われることがあります。過度な期待をされることが多いです。
肝斑は単純な色素沈着ではありません。
肝斑には、メラニンだけでなく、炎症、血管、バリア機能、紫外線、摩擦、ホルモンなど、さまざまな要素が関与しています。
そのため、肝斑をフラクショナルツリウムレーザー単独で「治す」と考えるのは現実的ではありません。
むしろ肝斑は、
悪化させないように管理しながら、肌全体の色調を整える必要がある病態
と考えた方がよいと思います。
当院では、肝斑傾向のある方には、出力設定を慎重に選びます。
また、遮光、摩擦を避けること、必要に応じた内服や外用、スキンケアの見直しも含めて治療を組み立てます。
1927nmツリウムレーザーは、肝斑を「一発で消すレーザー」ではなく、肝斑傾向のある肌を管理しながら、くすみ、毛穴、テクスチャを整えるための選択肢のひとつです。
Lavieenの3段階プロトコル
当院では、Lavieenを大きく3段階に分けて使用しています。
目的、肌質、ダウンタイムの許容度に応じて設定を選びます。
Moving Mild
Moving Mildは、低出力・短パルスの設定です。
ダウンタイムを短くしたい方、初めてレーザーを受ける方、くすみ、軽度の毛穴、イベント前の肌質改善などに使用します。
赤みやざらつきは比較的軽く、数時間から1日程度で落ち着くことが多い設定です。
肌への負担を抑えながら、肌の明るさやなめらかさを整えたい方に向いています。




Moving Normal
Moving Normalは、当院で最もよく使用する標準的な設定です。
毛穴、テクスチャ、くすみ、軽度のニキビ跡などに使用します。
ダウンタイムはおおむね1週間程度です。
照射後に細かなざらつきが出て、それが自然に落ちたあとに、肌のなめらかさや明るさを感じる方が多い印象です。
肌全体を均一に整えたい方に、非常に使いやすい設定です。


Moving Intensive
Moving Intensiveは、より強い設定です。
ニキビ跡、傷跡、深いテクスチャ、小じわなどに対して、より積極的なリモデリングを狙う場合に使用します。
効果は期待できますが、その分、ダウンタイムや色素沈着のリスクも考慮する必要があります。

肌質、既往、肝斑傾向、生活スタイルを確認したうえで慎重に選択します。
1927nmツリウムレーザーで期待できる変化
Lavieenによる1927nmフラクショナルツリウムレーザー治療では、以下のような変化を目的に治療を行います。
くすみ・色むらの改善
メラニンシャトリングによって、メラニンを含む組織が経表皮的に排出されることで、肌全体のくすみや色むらの改善が期待できます。
毛穴・テクスチャの改善
MTZによる微細な熱作用と創傷治癒反応により、肌表面の凹凸や毛穴の目立ち方が改善することがあります。
ニキビ跡・浅い凹凸の改善
より強い設定では、真皮浅層のコラーゲンリモデリングを促し、ニキビ跡や肌表面の粗さに対して使用することがあります。
肌のつや感・なめらかさの改善
照射後にMENDsが脱落したあと、肌がつるっとした、明るく見えると感じる方が多くいます。
このタイミングが、いわゆるシンデレラタイムです。
当院での症例評価:Antera 3D
当院では、Lavieen治療の前後評価にAntera 3Dを使用しています。
Antera 3Dでは、
毛穴
テクスチャ
メラニン
ヘモグロビン
などを画像として評価できます。
美容医療では、患者さんの自覚や術者の印象も大切ですが、それだけではわからないこともあります。
たとえば、肉眼では肌が明るく見えていても、Antera 3Dでは一部のメラニンが一時的に上がっていることがあります。
逆に、メラニン値は大きく変わっていなくても、毛穴やテクスチャが改善することで、全体として透明感が上がって見えることもあります。
つまり、肌の「きれいになった」という印象は、メラニンだけで決まるわけではありません。
毛穴、凹凸、赤み、つや、肌表面のなめらかさ。
こうした要素が複合的に変化することで、肌全体の印象が変わります。
そのため当院では、肉眼的な印象だけでなく、Antera 3Dによる客観的評価を組み合わせながら治療方針を決めています。
Oligioとのコンビネーション治療
当院では、症例によって、LavieenとOligioを同日に併用することがあります。
OligioはモノポーラRFによる深部加熱の治療です。
真皮深層から皮下にかけて熱を入れ、たるみや引き締めを狙います。
一方、Lavieenは1927nmレーザーで、表皮から真皮浅層に作用します。
くすみ、毛穴、テクスチャ、表層のスキンリジュビネーションを担当します。
つまり、
OligioがBottom-up
LavieenがTop-down
の治療です。
深部から支え、表層を整える。
このように層を分けて治療することで、肌全体の印象が変わりやすくなります。
特に、たるみ、毛穴、肌のごわつき、くすみが複合している方では、Lavieen単独よりも、深部加熱を組み合わせた方が満足度が高いことがあります。
ただし、同日併用は熱負荷が大きくなるため、すべての方に行うわけではありません。
肌質、赤み、肝斑傾向、ダウンタイムの許容度を見ながら適応を判断します。

Lavieenの限界
Lavieenは非常に使いやすい機器ですが、万能ではありません。
たるみ毛穴には単独で限界がある
Lavieenは主に表層治療です。
そのため、皮下の支持組織が緩んで生じる「たるみ毛穴」には、単独では限界があります。
この場合は、OligioなどのRFやHIFU、ニードルRF、ジャルプロスーパーハイドロなど、深部をターゲットにする治療との組み合わせが必要になることがあります。
一時的にメラニンが増えることがある
メラニンシャトリングによる排出が起こる一方で、熱刺激によって一時的にメラニン産生が高まることがあります。
特に肝斑傾向のある方、色素沈着が残りやすい方、炎症のある肌では注意が必要です。
肝斑は単独治療ではなく管理が必要
肝斑はレーザーだけで完結する病態ではありません。
遮光、摩擦対策、内服、外用、スキンケア、生活習慣も含めて、総合的に管理することが大切です。
治療後に気をつけること
1927nmツリウムレーザー後は、皮膚の中で微細な熱作用が起きています。
治療後は、以下の点に注意が必要です。
まず、紫外線対策を徹底します。
照射後の皮膚は刺激に敏感な状態なので、日焼け止め、帽子、日傘などを使い、紫外線を避けることが重要です。
次に、摩擦を避けます。
クレンジングや洗顔でこすりすぎると、炎症や色素沈着の原因になることがあります。
また、照射後に細かなざらつきや薄いかさぶたが出ても、無理にこすって取らないことが大切です。
自然に脱落するまで待つことで、肌の回復を妨げにくくなります。
保湿も重要です。
レーザー後は一時的にバリア機能が不安定になるため、刺激の少ない保湿剤でしっかり保湿します。
特に肝斑傾向のある方や色素沈着が残りやすい方では、治療後のアフターケアが結果に大きく影響します。
1927nmツリウムレーザーはどんな方に向いているか
1927nmフラクショナルツリウムレーザーは、以下のようなお悩みに向いています。
肌全体のくすみが気になる方。
毛穴やざらつきが気になる方。
肌のつや感やなめらかさを出したい方。
薄い色むらが気になる方。
肝斑傾向があり、強い色素破壊レーザーに不安がある方。
ニキビ跡や浅い凹凸を少しずつ改善したい方。
ダウンタイムを調整しながら、継続的に肌質改善をしたい方。
一方で、濃い老人性色素斑やADMなど、メラニンをしっかり標的にするべき病変では、Qスイッチルビーレーザーなどの従来のシミ取りレーザー以外に選択肢はありません。
また、たるみが主な原因の毛穴では、Lavieen単独よりもRFやHIFUなどの深部治療を組み合わせる方が適している場合があります。
まとめ
Lavieenは、皮膚内の水分をターゲットにして、表皮基底層から真皮浅層にかけてMTZを形成するレーザーです。
表皮基底層は、メラニン産生に関わるメラノサイトが存在する領域でもあります。
また、真皮は表皮より水分を多く含むため、1927nmの熱作用は真皮浅層にも及びます。
そのためLavieenでは、
メラニンシャトリングによる色調改善
と、
真皮浅層のリモデリングによる毛穴・テクスチャ改善
両方が期待できます。
形成されたMTZは、時間の経過とともにMENDsとなり、メラニンを含む組織を取り込み、ターンオーバーに乗って皮膚表面へ運び出します。
この仕組みが、
メラニンシャトリング
です。
一方で、熱刺激によって一時的にメラニン産生が高まることもあります。
そのため、特にアジア人の肌や肝斑傾向のある肌では、出力設定、照射間隔、遮光、摩擦対策がとても重要です。
1927nmツリウムレーザーは、メラニンを直接破砕するレーザーとは異なり、肌全体を均一に整えるような治療です。
しみ、くすみ、毛穴、テクスチャ、ニキビ跡などを総合的に改善したい方にとって、有用な選択肢のひとつだと考えています。
よくある質問
Q. 1927nmツリウムレーザーはしみに効きますか?
表在性のくすみ、色むら、薄い色素沈着には有用なことがあります。
ただし、濃い老人性色素斑やADMなどでは、従来のシミ取りレーザーであるメラニンを標的にするレーザーの方が適している場合があります。
Q. メラニンシャトリングとは何ですか?
まず。フラクショナルレーザーで形成されたMTZからMENDsが生じます。その中にメラニンを含む組織が取り込まれ、ターンオーバーに乗って皮膚表面へ排出される流れを指します。
Q. Qスイッチルビーレーザーなどのシミ取りレーザーとの違いは何ですか?
Qスイッチルビーレーザーなどのシミ取りレーザーは、主にメラニンに光が吸収され、メラニンを含む構造を破砕します。
一方、1927nmツリウムレーザーは、皮膚内の水分をターゲットにMTZを形成し、MENDsを介してメラニンを含む組織を運び出す治療です。
Q. 肝斑にも使えますか?
肝斑傾向のある肌にも使用されることがあります。ただし、肝斑はレーザー単独で治す病態ではありません。
遮光、摩擦対策、内服、外用、スキンケアなどを組み合わせて管理することが重要です。
Q. 治療後に一時的に濃くなることはありますか?
あります。
メラニンシャトリングによって既存のメラニンを含む組織が排出されます。一方で、熱刺激により一時的にメラニン産生が高まることがあります。
多くは時間とともに落ち着きますが、肌質に合わせた設定とアフターケアが重要です。
