Award受賞!Bio-Boost × レイヤートリートメントとは?

  1. 「肌育」時代のレーザー治療とは

肌の土台から整える“肌育”は、いまや美容医療の新しいスタンダード。従来の「膨らます」治療ではなく、自分の肌を内側から育てるという発想が、多くの女性に受け入れられています。

 2019年にイタリアからアデーレ先生をお迎えして当院で開始したスネコス治療の2020年のローンチセミナーにおいて、非架橋ヒアルロン酸を用いた「肌育 skin growについて」日本で初めて発表し、その後肌育というキャッチーなフレーズはじわじわと広がりました。

私が考える肌育、それは肌の環境を整えること。すかすかの細胞外マトリクス(ECM)をしっかりとみっちみちに中身の詰まったECMに育てていくこと。これにつきます。そのためには強すぎる刺激で細胞が消耗すると考えています

文献的にも

「高エネルギー密度では線維芽細胞増殖が抑制、アポトーシスが誘発された」という文献があります。

つまり
何が言いたいかというと、強すぎる刺激が良いわけではないということ。長期的に細胞を元気づけるには適度な刺激が大事なんです。

子育てと一緒ですね。。

そんな考えの私が今最も注目しているのがAlma(アルマ)レーザー社が提唱するBio-Boost(バイオブースト)というアプローチです。

では、ちょっと詳しく説明していきたいと思います。


① Alma社とは?世界で選ばれる信頼のレーザーブランド

イスラエル発のAlma Lasers(アルマレーザー)社は、世界90カ国以上で導入されている医療用レーザーブランド。日本でも医療脱毛分野で知られていますが、実は「脱毛だけじゃない」のがAlmaの魅力

特に同社が開発したHarmony(ハーモニー)プラットフォームは、複数のレーザー・IPLハンドピースを搭載可能な多機能美肌治療システムであり、2025年には権威あるElle Tweakments Awardsも受賞しています!すばらしい

Elle Tweakments Awards 2025 受賞

「最も信頼されるマルチアプリケーション・デバイス」としてHarmonyが選出。安全性・快適性・効果のバランスにおいて高く評価されました。


次はバイオブーストについて。

② Bio-Boostとは?Almaが提案する“痛みのない肌再生”

Alma独自のBio-Boost(バイオブースト)とは?

「痛みもダウンタイムもないのに、真皮から肌を立て直す」

熱・光・音響エネルギーを用いて、皮膚の細胞環境を非侵襲的に刺激・活性化し、自然治癒とコラーゲン再構築を促します。

このアプローチは、以下のような悩みにマルチに対応します:

  • 肌のハリや弾力の低下

  • ニキビ跡・毛穴の開き

  • くすみ・色ムラ

  • 小じわ・乾燥

    つまり肌育ですよね。レーザーを用いた肌の再生プログラムです。


このBioboostは主に二つのハンドピースを用いて行います。

代表的なものは ClearLift×ClearSkin この組み合わせです。
痛くないのに効果を実感できる、すごいやつ。

 

まずはクリアリフトの説明から。

  • ClearLift(クリアリフト):QスイッチYAGレーザー(1064nm)

     ▶ 真皮層に衝撃波を与え、細胞外マトリックス(ECM)の再構築を促進
    このクリアリフトがすごいのは、今私の治療のコンセプトであるレイヤートリートメントをさらに細かく可能にしてくれる唯一無二の存在であるということ1064nmピクセルチップによる焦点深度制御設定ができて、-2, -1, 0, +1, +2というそれぞれの設定で、真皮をさらに細かく正確に深さを設定し、レイヤーに分けて照射が可能であるということ。
    つまり、表皮から真皮中部までの深さをさらに細分化し、光音響効果から発生する制御された微小損傷を与えるのです。

    これにより1回の治療で複数の異なる深さをターゲットにすることが可能になりました。ほんとすごいんです。

    次はクリアスキンの説明です。

  • ClearSkin(クリアスキン):エルビウムグラスレーザー(1540nm)

     ▶ 真皮上層を蓄熱モードで刺激し、にきび・赤ら顔・皮脂トラブルにも効果1540nmは水にほどほどに吸収されて、エネルギーは熱に変換され表皮を損傷せずに真皮を加温し、小さな凝固のカラムができます。皮膚再構築のきっかけとなるマイルドな炎症や炎症反応を起こせるのです。

    これにより、線維芽細胞の活性化がおこり、コラーゲン・エラスチンの新生を促進します。さらにヒートショックプロテインが増え、凝固したカラムが最終的には健康な組織へと置き換わります。またアクアポリン-3AQP3)誘導します AQP3発現増加 が 保湿性と角化改善にも寄与しちゃいます。

    つまり、ノーダウンタイムで繰り返し治療が可能で表皮に損傷を与えず、バリア機能を保持したまま肌の内部環境を整えことができるんです。
    (これは当院ですでにメニューとしてある、ノーリスフラックス1550の治療によく似ています。波長も近いし。)

     

 

バイオブーストは表皮を傷つけず、内側から肌を立て直すので、

「肌育したいけど注入が怖い!!!」という美容初心者の方にも最適です。

もちろんスネコスやジャルプロなどをすでにされている方のさらなるブースト治療としてもおすすめだし、どの治療とも組み合わせることができる懐の深い治療です


ところで

Almaが世界を驚かせた「インモーション」技術 ご存じ?

Almaは医療脱毛の分野でも先駆者的存在です。特に、「インモーション」技術は業界に革命をもたらしました。

🔹 インモーション式とは?

一点集中でなく、マイクロパルスを重ねてじんわり加熱する方式。

▶ 焼くような痛みがなく、ムラの少ない均一な照射が可能。

この技術はHarmony(ハーモニー)プラットフォームの搭載されるIPLハンドピース(光治療)にも応用されており、Alma独自のAFT(Advanced Fluorescent Technology)では、

  • 従来のIPLに比べて痛みが少なく

  • 均一な加熱で炎症後色素沈着リスクも軽減されます。IPLをインモーション照射することで、従来の1ショットずつの照射では冷や汗が出るくらいいた方々にもより効果的な治療が痛み少なく提供することができるようになりました。そして、通常の1ショットずつの照射ももちろんできますので、適材適所でつかうことで治療効率がアップします。最高


bio boost 肌育レーザーの症例紹介

almalaser bioboost症例写真
bioboostで肌育。真皮を育てて酒さも改善

 

 

 

 

 

症例写真はまた追って出していきたいとおもいますが、難治の酒さの方がとてもよくなりました。

嬉しいですね。今もよい状態保ててます。


 まとめ

肌育×レーザーという選択肢を!

痛みのすくない治療で、でもしっかり結果を出す──

Alma HarmonyのBio-Boostは、注入剤を用いることなく真皮を育てるという理想を体現する技術です。

「最近お肌がゆらぎやすい」

「注射やダウンタイムのある治療は避けたい」
「ジェネシスはすごい好きだけどちょっと効果が物足りない」
「肌育注射の合間にもっとカツをいれていきたい」

そんな方こそ、肌育レーザーの第一歩として取り入れてみませんか?

 

原かや
この記事を書いたのは八重洲形成外科美容皮膚科院長の原かやです