VIO脱毛後長期経過してくると外陰部のしょぼくれ感が気になってきます。
いきなりすみません。
しわっとしたVゾーン。若い子のパーンとしたハリとは違う感じ。
なぜでしょう?
毛があればわからなかった加齢による変化が目立っているだけなのでしょうか。
そうかもしれませんが、それ以外の可能性もあります。
脱毛レーザーは
☑バルジや毛乳頭といったところ全般を破壊することで毛を生えてこなくするもの。
ようするに
☑毛包幹細胞(HFSC Hair Follicle Stem Cell)を完全に破壊しちゃうんです。
しかし
この毛包幹細胞(HFSC)の維持が皮膚の微細構造(皮丘・皮溝)を保つことに必須であることがわかっています。
つまり、脱毛レーザーで毛包幹細胞を完全に破壊する
=幹細胞が枯渇し 皮膚表面の凹凸が消失し滑らかな老化皮膚様の状態 になる
=幹細胞の消失は皮膚老化の引き金になりうるということ。(怖い)
この毛包幹細胞というものは
1皮膚の再生
2創傷治癒
3皮膚老化抑制に不可欠な基盤であり、
この領域が破壊されず温存されることは、皮膚の恒常性維持に重要であることが複数の基礎研究で示されています。
ここまで読んでちょっとこわくなりましたよね。
いやいや
でも面倒じゃないですか。毎日の毛の処理。髭はもちろん脇とかも毎日毎日剃刀で処理するのは超絶めんどくさい。
毎日の処理で皮膚に生じる皮膚ダメージもだいぶ大きなものになると思います。これにより皮膚の黒ずみなども起こりえますし、皮膚バリア機能の破壊なども起こりえます。
まぁ何がいいたいかっていうと、
思考停止で全身脱毛!
じゃなくて、必要最低限の脱毛でよいのではないかと思うのですよ。
もちろん、価値観は人それぞれ。
「将来のよくわかんない些細な老化よりも今のつるつるが大事!」という価値観のあっていいと思います。
あと、この問題の解決策になりそうな提案があります。
それはIPL脱毛。
当院で稼働しているIPL NORDLYS(ノーリス)は令和6年に長期減毛で国内初の薬事承認を取得しています。
今明日のレーザー医学会の学会発表にむけて「IPL脱毛とレーザー脱毛のすみ分け」についてまとめているのですが、

IPLは毛包増殖帯への作用が部分障害にとどまる(Sadick 2000)ことから、
レーザーと比較して毛包幹細胞ニッチを相対的に温存しやすく皮膚の再生能力を保ちながら減毛に作用する可能性があるのではないかと考えています。
レーザー脱毛は脱毛の段階が進むと太い毛がまばらに残りがちですが、
一方でIPL脱毛は
1 hair reduction(毛量の低下)
2 hair density reduction(毛密度の低下)
3 hair diameter reduction(毛径の減少)
つまり総量がへり、毛が細く薄くなってくるので
「もともと体毛薄いんです」的な雰囲気を醸し出せる結果となるわけです。
まぁ痛いんですけど。結局IPL脱毛も。
でもね、アリだと思います。VIゾーンのIPL脱毛。
当院の表メニューとしては現在出しておりませんが、もしご希望の方はお問い合わせくださいね。
また、Vゾーンのしょぼくれ感が気になる方にはスネコスなどの肌育注射のVゾーン注入もおすすめです。
私はしわっとしたお腹と二の腕に肌育注射打ってますが、気が付いたらシワっぽさ軽減してました。見せるところじゃないですが、シワしわだと気分下がりますので、自分のために!顔より痛みは少ないです。
話があっちこっちに飛びましたが
VIゾーンは「私もともと体毛薄いんです」くらいにしとくのがいいんじゃないかと思っています。それにはIPL脱毛がいいよっていうお話でした。
当院ではVIゾーンのIPL脱毛の長期経過を追っていますが、6年たっても減毛効果が持続しているのを確認しています。
