スレッドリフト

三連休の最終日に、当院で採用中のスレッドリフトの糸「N-COG」のセミナーに参加してきました。

このN-COGですが、先日新たな論文も発表され、その安全性と効果について、さらに自信をもって勧めることができるようになりました。(もちろん糸での施術で期待できる効果の限界はあります)

美容医療においては、期待される効果と起こりうる合併症等のリスクのバランスが何よりも大事だと思っております。
しっかりとしたエビデンスのある治療を目指しつつも、新しい医療機器や医薬品では信頼できる文献が少ないケースもあります。
そんな中、何が正しいのか、何がベストなのか、正解にたどり着くのは難しいところですが、私を信頼してクリニックにいらっしゃってくださる患者さんのためにも少しでも安全で効果の高いものを選んでいきたいと思っております。そんな思いから、スレッドリフトのセミナーに参加してきました。

歴史ある十仁美容外科で、お世話になっているはもり皮膚科の吉田先生とカイロスクリニックのLim先生が講師を務められたこのセミナーですが、当院でも人気のN-COGという溶ける糸を使った施術に加えて、鼻用に開発されたN-COGであるY-KOを用いたダウンタイムが極めて短い隆鼻術を学んできました。

 Y-KOでの施術は以前にも教えて頂いていましたが、少し様子を見ていました。信頼する先生方からお勧めされ続け、慎重派の私ではありますが、そろそろメニューに取り入れることを検討する時期が来たと思っています。Y-KOでの隆鼻術は、正面から見えない鼻柱の中央やや鼻尖寄りに針穴が一つできるだけで、ダウンタイムもほとんどなく、今回のセミナーでのモニターの方も、皆さま施術直後からきれいなすっきりとした鼻筋になっておられました。

効果の持続について、ヒアルロン酸やレディエッセでの施術に比べ短い印象もあります。鼻背へのフィラー注入によって失明が起こりうることを考えると、そのリスクは絶対取りたくないけれど鼻を少し高くしたい方には、一つの選択肢としてあり得るメニューなのではないかと思っております。また、糸を入れるという特性上、なだらかにしかなりえないという点も良いですね。

他にはNCOGを使ったブローリフトについて、Lim先生の手技をたくさん見ることができました。
このブローリフトですが、額の重さを感じている方、目のあけにくさを感じている方などに適しています。
やや施術後の痛みがあるようですが、テーピングを三日程度することで多少なりとも痛みも減弱する上に、効果の持続も高くなるとのことです。

平日におでこ全体に三日間テープを張るのは難しいですが、年末のお休みを使ってぜひ気になる額のリフトや頬・フェイスラインのたるみに解ける糸でのリフトを検討されるのもよいかもしれません。より効果の高い、新しい糸を準備してお待ちしております。