私のライフワークのADM治療

なくならないシミなんてないと思ってました。
でもあるんです。診断ができていないことで治療方針のベクトルが違うため改善しないこともあります。でもシミの診断は難しいです。
というのもいろいろな病態が混ざっていることが多いから。
正確な診断ができているのかというのも答え合わせが難しい。きれいに治ったときは診断と治療方針があっていたのだろうと考えます。
でも、治療の機会が何回もあるとも限らないのです。一回だけ勇気を振り絞ってきてみたけど、あまりよくならなかったからもう行かない、なんて人もいらっしゃります。
初回の診察で、シミの治療について、大まかな診断と治療にかかる回数をお伝えするようにしています。診断には肉眼だけでなく、皮膚解析機のアンテラ3Dを用いております。そして、治療に難渋する場合には毎回治療効果を確認し治療の途中でも治療方針を随時変更しています。
?今回のご厚意でお写真を提供していただいた患者様は肝斑とADMの診断で、トラネキサム酸とビタミンCの内服に加え、Qスイッチルビーフラクショナルレーザーを1ヶ月から3ヶ月間隔で10回行いました。


??一枚目二枚目ともに左が照射前、右が10回照射後5ヶ月の状態です。
?グレーがかった頬のシミがきれいになっているのが分かると思います。
ADMというのはアザの一種で通常のシミと異なり、光治療では改善を認めません。従来の治療法は炎症後色素沈着をうまくコントロールしながらレーザー治療を行っていくというものでした。レーザー治療に関しては、通常ですと照射後にガーゼ等での被覆が必要でしたが、当院のRubySTARにはQスイッチルビーレーザーをフラクショナル照射ができる機能がついており、ガーゼ被覆なく、お過ごしいただけます。
ただ、通常照射に比べて回数がかかります。
従来ですと、2回から7回程度の照射を炎症後の色素沈着をみながら3ヶ月から1年ごとに行っていくのがスタンダードな治療でした。
従来の治療とトータルの期間としてはあまりかわりませんが、少しずつ治療をしていく、というイメージです。また、炎症後色素沈着が少ないので、治療途中での脱落が少ないのが大きなポイントだと思います。
多くの方が3回目から5回目くらいにようやく治療効果を実感し、のこりは本人のご希望に合わせてゴールをきめて照射を継続する感じです。
こちらの患者様はコンシーラーが手放せなかったのがすっぴんで歩けるようになった、ととても喜んでいただきました。治療を迷っている方のためにお写真を提供してくださりました。

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2020.01.28