陥入爪の治療 閲覧注意

 

まき爪ってしってますか?つめが来るっと巻いてしまうことです。それと似ているのですが、陥入爪(かんにゅうそう)という状態があります。爪の角が肉に突き刺さり、炎症を起こしてしまうことです。

きつめの靴を履いて長時間歩いたりすると炎症が起こることがあります。

ただ、そこまでひどくないと、炎症は自然に改善しますが、ひどくなってしまうと自然に改善するのは難しいです。

爪が肉に常に当たった状態になり、爪が肉に突き刺さった部分で、肉がもりもりと盛り上がってきます(不良肉芽とよびます)。ここまできたら、基本的に内服や塗り薬での治療では改善しません。
物理的に当たっている場所の爪を切り取って当たらないようにします。

三角形に端の爪をきることで一時的に改善することもありますが、再発することも多いです。

今回紹介するのは陥入爪で炎症が起きて、痛みがつよかったので一時的に爪を少し切り取って様子をみたものの、再度炎症が起きてしまったのでフェノール法という方法で爪の幅を狭くして治療を行いました。

フェノール法というのはとても簡単な手術で私のいた形成外科では一年目の形成外科医が主に担当するような手術でした。

方法としては麻酔の注射をした後で、指の根本で駆血をして、問題になっている爪を根元から一部切除して爪の根本をフェノールという薬剤で焼きます。

その後一部爪がはがれた状態になりますが、3週間くらいで少し爪の横幅が狭くなって治癒します。

下の写真は

上段左から初診時、楔状切開後、フェノール法で一部爪を除去した後、

下段左からフェノール法後5日目、2週間後、1ヶ月半後です。

少し爪の幅が細くなりましたが、きれいに治癒しています。
こちらの手術は保険の手術になります。30分以内に終わります。
手術の際にはかかとのない靴かクロックスなどのつま先の広いサンダルなどを準備していただけるとよいですね。

 

 

陥入爪の治療