当院にマダニにかまれた方がいらっしゃいました。
数日前に東北で山登りをしたそうです。
帰宅後、シャワーを浴びて体をふいているときに腹部にかさぶたのようなものがあることに気が付きました。
よく見たらダニでした。ダニは引っ張って抜いてはいけないと記憶にあったので、皮膚科にいったところ手術が必要と言われました。
とのことで当院に手術依頼となりました。
手術といっても、簡単な処置です。
吸着中のマダニは、無理やり引っ張ると口器を残して引きちぎれ、しばらく異物肉芽腫という厄介なしこりになってしまいます。なので口器を残さずに取り除くことが大事です。
マダニ除去には切開や皮膚ごと取り除く、デルマパンチを使ってくりぬく、根元をつかんで引っこ抜く、など
いろいろな方法がありますが、目的はすべて一緒で口器を残さないように取り除くことです。
今回、
麻酔の注射を少しして皮膚ごと小さく切り取り、1針縫いました。
縫わなくても大丈夫なくらいの小さな傷ですが、形成外科医としては、縫った方が綺麗に治る自信がありますので縫いました。
抜糸は1週間くらいあとに行います。
マダニ除去後はライム病予防のため、抗生剤を1から2週間内服していただきます。
(今回は前医で出されていたので当院では処置だけでしたが)
マダニ刺咬症
マダニが皮膚に吸着して生じる。マダニは皮膚を這っても気付きにくく、顔面や腕だけでなく、陰部や体幹などにも吸着する。痛みはないことが多いが、刺された場所の周囲が赤くなったり水庖ができたりすることが多い。
十分吸血したマダニは自然に取れる。
マダニを介してボレリアを感染し、ライム病を発病することがある。
口器を残さないように摘出し、摘出後はライム病予防のために抗生剤を1から2週間内服する。
参考までに東京都のサイトを。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/kj_kankyo/madani/
東京にもマダニいるみたいですね。
以下閲覧注意です。
皮膚に頭を突っ込んでるマダニ
取って三日目でも、なお元気なマダニ
なんかかわいく見えてきましたwいや、、そんなこともないですかね。
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2017.07.20