スネコス (SUNEKOS)とは
イタリア生まれの注射剤で、主な成分は非架橋ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸(グリシン、L-プロリン、L-ロイシン、L-リシン、L-アラニン、L-バリン)です。 真皮の細胞外マトリックスにアプローチし、自らの肌再生を促す治療です。今までの治療では難しかったような、毛穴や小じわ、皮膚の質感などに自然な効果が期待されます。しかも、従来のヒアルロン酸のように膨らまず、ボトックスのように動きを止めないため、自然な仕上がりとなります。
この注射に使われているヒアルロン酸は従来ボリュームを出すのに使われるようなヒアルロン酸と異なり、架橋されていないので、さらっとしています。よって、近年ヒアルロン酸注射の合併症として問題となっている血管閉塞のリスクが極めて低くなっています。また、アレルギーなどのリスクも少ないと考えられています。
さらに、今までヒアルロン酸やボトックスでは施術が難しい箇所にも注入が可能です。目元の小じわ・額のしわ・首・手の甲・デコルテなど、幅広い範囲に注入が可能な画期的な注射剤が、スネコスです。
また、 その素晴らしさから各国で受賞されています。
【スネコスの受賞歴】
イギリス:Safety in Beaty Diamond awards2019 winner innovation and pioneering
ポーランド:Pearl of Aesthetic Dermatology 2019
キプロス共和国:Cyprus Wellness awards 2020
ギリシャ:Medical beauty awards 2020
スネコスの効果
大きく3つの効果があります。
②生体の恒常性を調整する
③抗酸化物質として作用する
受けた方に実感していただける目に見える効果としては6つあります。
②皮膚の質感と弾力の改善
③皮膚浅層のしわの減少
④皮膚深層の水分量の改善
⑤瘢痕やストレッチマークの改善
⑥ツヤのある滑らかな肌に導く
スネコスの作用機序
細胞外マトリックスのホメオスタシスとバイオテンセグリティ
【細胞外マトリックスのホメオスタシス】
皮膚では、細胞外マトリックスのホメオスタシスを喪失した影響の1つが老化となり、ホメオスタシスを保つために必要な要素は以下の2つとなります。
・水分量を保つ:ヒアルロン酸
・活性が低下し、数の減った線維芽細胞を刺激する:6種類のアミノ酸により刺激可能。グリシン、L-プロリン、L-リシンがコラーゲン合成に、グリシン、L-プロリン、特にL-アラニンとL-バリンはエラスチンの再合成に関与しています。また、L-ロイシンは、あらゆるアミノ酸ひいてはタンパク質合成を亢進することとなるmTORC1(エムトークワン)を活性化します(様々なタンパク質合成の亢進を担います)。
【バイオテンセグリティ】
「張力と圧縮力がシステム全体の中にうまく分散して釣り合い、システム全体が力学的に自己安定化する構造を示す概念」をテンセグリティ構造といい、生体内でこの概念を「バイオテンセグリティ」といいます。スネコス治療におけるバイオテンセグリティは細胞内ホメオスタシスを回復させるプロセスであり、2つのステップで構成されます。
1.細胞に対するメカニカルストレス(注入)が、新しい細胞外マトリックスの産生を開始する土台を作る
2.6種類のアミノ酸により特殊なタンパク質合成(コラーゲンおよびエラスチン)が誘導される
これらのステップにより、細胞内ホメオスタシスが回復されます。
スネコスの種類
スネコスには、スネコス200とスネコス1200の2種類があります。
基本的なプロトコルではスネコス200をメインに使いますが、重度のしわやダメージが大きく萎縮した皮膚にはスネコス1200を併せて用いることにより多くの効果が得られます。
スネコス治療に向いている人
30代以降、しわが気になるようになり、疲れてないのに疲れて見えるようになった時が始めるタイミングです。
・額のしわが気になるけれどもボトックスをすると目が重くなってしまう方
・目元のしわにボトックスをまだしたくない方
口のまわりのたくさんのしわ、手のしわ、首のしわ、クマなどにも良い適応です。
スネコス治療のオススメ部位
・目元 ・口元 ・顔全体 ・首 ・手の甲 ・デコルテ ・額
スネコス治療の流れ
1.洗顔をし、現在の皮膚の状態を確認します
2.写真やアンテラなどで記録します
3.希望に応じて麻酔クリームを塗布した後、スネコスの注射を行います
4.仕上がりを確認していただきます
*症状や状態によっては注射だけではなく、カニューレを用いて治療を行います
スネコス治療の標準プロトコル
【比較的若くボリュームが保たれている人】
スネコス200を7〜10日に一度、4回施術をするのがベストです。
4回の施術を1クールとして、半年後にもう一度1クールを繰り返します。
【しわが深く、すでに刻まれており、ボリュームのない方】
上記のプロトコルの初回にスネコス1200を追加します。
スネコス1200を1回とスネコス200を4回による治療が1クールで、初回治療から4か月後にさらに1クール治療を行います。
3か月毎に治療を行っていきます。
リスク・注意事項
・(ダウンタイム)施術後に腫れや赤みを伴う場合や、数日間むくみによる違和感を感じる場合があります。
・(お化粧)施術直後から、洗顔やお化粧をしても大丈夫です。
・(リスク)施術当日の飲酒・激しい運動・サウナなどは、内出血の広がるリスクがあるため控えてください。内出血が生じた場合には、完全に引くまで2週間程度かかる場合があります。(目元の腫れや内出血を気にされる方が多いです)
・(リスク)ごく稀に、注入部の疼痛、過敏性症状(発疹、掻痒感)などを生じる場合があります。
※効果や経過には個人差がありますので、ご不明な点は必ず治療前に医師に直接にご相談ください。
当クリニックの特徴
院長は日本の医師として初めてイタリアで研修を受け、日本で多くの医師にスネコスに関する講習を行いスネコスの普及に尽力しています。またスネコス本社のホームページに日本人初のエキスパートとして掲載されました。多くのモニター症例などを検証し、日本人におけるスネコスの効果について、機械を用いた客観的評価を行っております。また、院長指導のもと、院内教育をしっかり行っておりますので、スネコスの施術は当院にお任せください。
従来のボリュームがでるヒアルロン酸での治療も行っておりますが、スネコスと組み合わせることで、当院のコンセプトでもある「自然な顔貌でのリジュビネーション(若返り)」が叶うと考えています。
【スネコスに関する院長講演】
・2020年12月「Mebinar」 美容医療におけるアンメットメディカルニーズの発掘〜表情・輪郭を変えない全顔の若返り治療〜
・2020年9月日本美容皮膚科学会総会・学術大会「顔面の形態・表情を変えない若返り治療の患者ニーズ ~アミノ酸・非架橋ヒアルロン酸混合製剤の臨床検討~」
・2020年5月メトラス社「Mebinar」当院における光老化皮膚へのアプローチと最新アップデート
・2020年2月メトラス社「Meso塾」低侵襲アプローチによるナチュラル・リジュビネーションの実際
・2020年1月メトラス社「Meso塾」低侵襲アプローチによるナチュラル・リジュビネーションの実際
施術・利用料金
スネコス200(1回) | 50,000円 |
スネコス200(4回) | 190,000円 |
スネコス1200(1回) | 100,000円 |
(税別)
症例写真
共通するリスク・副作用:内出血・腫脹・一時的な赤み
・38歳:7日から10日毎に4回、スネコス200を用いて眉から下を治療。スネコス200を合計4バイアル使用。施術前と1セッション後1ヶ月、3ヶ月で評価
費用:19万円
・42歳:7日から10日毎に4回、スネコス200を用いて眉から下を治療。スネコス200を合計4バイアル使用。施術前と1セッション後1ヶ月、3ヶ月で評価
費用:19万円
・79歳女性:約20日の間隔で各スネコス200を2バイアルずつ使用し、1セッション、4回施術。初回にはスネコス1200を併用。顔全体を治療。合計でスネコス200を8バイアル、スネコス1200を1バイアル使用。4回目から40日後に再評価
費用:48万円
スネコス治療は、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。