小ジワが気になる…

複雑多岐にわたるシワの原因

シワ、といってもさまざまな種類のシワがあります。あなたの気になるそのシワはどんな時に気になりますか?常に気になる深く刻まれたシワ、笑ったときに気になる目尻のシワ、笑うと深くなる法令線、額の横シワ、眉間の縦シワ、鼻の付け根に横に入るシワ、目のきわにある細かなシワ、笑わなくてもすでに刻まれている深いシワ、など顔には色々なシワがあります。シワの原因は色々な要素が複雑に絡みあっているため、一つの治療法で劇的に改善する、ということが難しいのが現状です。しかし、原因をしっかり見極め、その原因に対する治療や予防策を行っていくことで改善が見込めます。

シワのメカニズムは複雑ですが、ここでは3つのキーワードを軸に説明しましょう。それは、光老化・肌のハリ・顔の動きの3つです。これらは、以下のような関係性でシワをもたらすと考えられています。

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光老化とは

光老化は、読んで字のごとく光によって肌の老化が進むというもので、アンチエイジングの基本ともいえる概念です。顔の表情を動かさなくても存在する深く刻まれたシワの原因は、この光老化だと言われています。ですから、もし紫外線予防をされていないようでしたら、今日から毎朝日焼け止めを塗る習慣をつけるようにしましょう。日焼け止めの選択は、屋外で過ごす時間が多いか、通勤や昼休みのみ屋外にでるのか等、など人それぞれ生活パターンによって異なってきます。屋外での活動の多い方は比較的予防効果の高いものを選び、こまめに塗りなおすと良いでしょう。
日々の小さな心がけにより、皮膚の老化の8割を占めるといわれている光老化を少しでも予防することができます。

肌のハリ喪失

肌のハリとは、肌の進展性と弾力性を指します。子供はどんな表情をしてもしわができませんし、30代から40代くらいの方は顔の表情を変えた時だけしわが入ります。もう少し年齢が上がると、これらのしわは常に顔に認められるようになります。これはある一定の年齢を超えると、年齢が上がるにつれて肌のハリが失われていくことに関係しています。これに対しては、レーザーやトレチノインの外用、非架橋型のヒアルロン酸の注入などで治療ができます。完全に刻まれてしまったシワにはある程度の硬さのあるヒアルロン酸などの注入剤を皮膚の下に注入し、折りシワを物理的に改善する必要があります。

顔の動き

シワの原因となる顔の動きについては、顔の上半分と下半分の二つに分けられます。上半分のシワは目に関係し、下半分は口に関係します。

上半分のシワは瞼に関係して増えてきます。例えば、加齢とともに瞼が下がってくる眼瞼下垂という症状がありますが、この症状が強くなると顔の上半分のシワは増えてきます。瞼を持ち上げる筋肉が弱くなり、瞼が重くなると、人は額の筋肉を使い目を開こうとします。額の筋肉で目を開けるようになると、額に横シワが入るようになり、また眉毛を頻繁に上げ下げすることにより瞼の皮膚が伸び、瞼にしわが生じます。他にも目尻のシワや上眼瞼のへこみによるシワなども瞼の筋肉が弱くなり、眼瞼下垂の症状によって悪化するといっても過言ではありません。

また、老眼が進んだ場合にしっかり視力を矯正しないと、目を細めたり眉間にシワを寄せたりすることが多くなり、これらによってもシワは増えます。しっかり眼瞼下垂を治療して視力を矯正する、という一見シワには無関係に思えることも長期的にはしわの軽減に関係してくるのです。上半分のシワは目回りのこれらのことに注意することによって悪化を防ぎましょう。

一方、下半分のシワは口の動きに関係しますが、これは注意することも難しく、治療法もなかなかないのが現状です。少なくとも、咀嚼や普段からの表情に注意し、過度の口唇の動きを長く続けないよう注意するようにして口回りのシワの予防に努めると良いでしょう。

また、上下半分問わず、顔の動きについてはボトックスに代表されるようなボツリヌストキシンを筋肉に注射をすることで、筋肉の過剰な動きを抑えることができます。

その他

顔の動きにあまり関係しないシワもあります。初めに挙げたしわの中で、目のキワのシワのようないわゆる縮緬しわはその良い例です。これは主に、皮膚の乾燥や老化によるものですので、保湿を心がけ、肌のハリを改善させるような治療をすることで改善が見られます。
しかし、根本的に肌の老化に伴うものですので、一つの治療で劇的な改善は難しく、日頃から予防に努めることがとても大切になってきます。

しわは加齢に伴う生理的な現象ですから、何もしなければ年齢があがるにつれ、自然に増加していきます。どんなに治療をしても完全に無くすことはできません。ですから、日頃からの紫外線の予防やハリを出すような外用剤を継続して使う、レーザーなどの処置を定期的に受けるなど、小さな積み重ねをしていくことが必要なのです。

たかがシワ、されどシワです。画像処理をしてシワを消すと実年齢より10歳若返って見えるという研究結果があるほど、シワは見た目年齢に大きな影響を及ぼします。あなたも気になるシワを改善して見た目年齢マイナス10歳を目指しませんか!

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