ヒアルロン酸の限界

さてさて今月からしばらくヒアルロン酸がキャンペーン出てています。
久しぶりのヒアルロン酸キャンペーンですのでぜひこの機会に!

といいつつ、、

ヒアルロン酸でのボリュームを足していく治療には限界がある、

ということをぜひ知っていただきたく。

 

なんとも言いにくいお話ですが、やはりヒアルロン酸でボリュームを出しすぎたお顔はあまり美しくない。

美容界隈の女医さん方のお顔がぱつんぱつんになって行くのを見るにつけそう思うのです。(ごめんなさい)

美容業界の女医さんというカテゴリーに存在する方々は気軽にヒアルロン酸を注入できるので、結構な量をご自身のお顔に入れている可能性が高いです。
ある程度までは美しく保たれていた方も、あーちょっとやりすぎちゃったかも、、というレベルにジョジョになっていきます。(ごめんなさいごめんなさい)
繰り返しますが、ヒアルロン酸注入はある程度まではとてもよい治療です。

顔の老化には骨の吸収と皮膚の老化と脂肪の下垂などいくつかの原因があります。
骨の吸収に伴うボリュームロスにヒアルロン酸(特にアラガン社のボリューマが私のお気に入り)はよい。とても良い。
刻まれてしまった深いしわもヒアルロン酸やコラーゲンがよい仕事をしてくれます。
でも脂肪の下垂をヒアルロン酸だけでどうにかしようとするとまずいのです。
考えたらわかることなのですが、垂れ下がってちょっと重心が下がってきているところをベースに考えてその段差をヒアルロン酸で埋めちゃったらどうなるのか、、
まぁあまりよろしくないのです。
できたらすこし持ち上げて、元の位置にもどっていただいてからヒアルロン酸などで調整していくのがベスト。
美容医療のベテラン患者さんともなると、すでにヒアルロン酸でぐっときれいになった体験をされていら者ることが多いのです。でも、ヒアルロン酸が長持ちするようになった今、毎回同じようにきれいになれる?かいやそんなことはありません。

ヒアルロン酸である程度ボリュームを足したらほかの治療とのコンビネーションが必要になってきます。

具体的には糸。
もちろん、フェイスリフトなどの切開系のたるみの手術がベストかとおもいますが、なかなかそこまではできないです。
ですから、現状であり得るなぁと思うのは糸で上向きのベクトルを作っていくことです。
ボリュームを足すことと上向きのベクトルを作ることは全く別の作業です。

ヒアルロン酸である程度輪郭を修正したら、糸で持ち上げるというのがボリューム過多の顔にならないための大事なポイントなんじゃないかと思います。
ただ、ヒアルロン酸がかなり長持ちになったのに対して、糸の治療はコスパがあまりよくない、というのが難点でした。が、いまやいろいろな工夫を凝らした糸がでてます。
ぜひ糸なんて、、とか言わずためしてみてください。
2019.01.21