雀卵斑と炎症性色素沈着

Aさんのシミの原因

① これは雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれるもので、一般的にはAさんが言うように「ソバカス」と呼ばれています。白人や比較的色の白い人にあることが多く、Aさんのように家族内に同じような症状の人がいることが多いです。発症年齢が低いことが特徴で、幼児期から発症します。同じようなシミで注意すべきものに肝斑や後天性真皮メラノサイトーシスが挙げられますが、発症年齢からして雀卵斑に間違いないでしょう。

② これは炎症性色素沈着と呼ばれるものです。炎症の強いにきびや擦り傷の後などにできることがあります。他にもレーザー治療後などにもみられることがあり、炎症などに伴う反応として起こります。

Aさんのシミに効果的な治療

では、どのように治療すればよいでしょうか。

① 雀卵斑の治療はレーザー治療やIPLとよばれる光治療がよい適応となります。どちらも効果はありますが、レーザー治療後にはしっかりと軟膏等をぬり、2週間ほどテープで保護する必要があります。
普段通りお化粧を続けたいという方や一度に広範囲の治療を希望される方には、少し回数がかかりますが光治療のほうが向いているかもしれません。

② 炎症性色素沈着は何もしなくても数年以内に消えることがほとんどですが、顔などの目立つ部分にあるときは早く改善するように、ビタミンCのイオン導入やハイドロキノンなどの美白成分の外用などで治療することがあります。長引かせないためには紫外線の予防が大切です。

 

関連する診療内容

関連記事